なかなか読み進められない――東浩紀「訂正可能性の哲学」
東浩紀「訂正可能性の哲学」に苦戦している。記述自体は平易だし、前作の「観光客の哲学」や「一般意志2.0」はそれほど苦戦した記憶がない。やはり内容自体が難しくて、平易に記述してもこちらの理解能力を超えてしまうのだろう。
<追記>
東浩紀「訂正可能性の哲学」を読み終える。読了まで時間がかかった。記述自体は平易だが、基礎にあるのが言語哲学だったりルソーの思想の屈折だったりして、凡人には容易に咀嚼できなかったからである。哲学には人によって時代によって様々な読みがあり、絶えず読み直されるということなのだろう。僕にはそんな深い読みはできないが。
社会契約というか自然状態というのは文化人類学の成果で明らかなように啓蒙思想の時代の学者たちの思考実験に過ぎないのだから、一歩引いた視点で見てもいいのかもしれない。もちろんヨーロッパと未開社会では違うが。
啓蒙思想の本は少ししか読んだことがないが、理解するにはローマ帝国の歴史を知っていた方がよさそうである。今は塩野七生の本があるので困らないだろうが。
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