対立を乗り越える構想――梅木達郎「サルトル 失われた直接性をもとめて」
梅木達郎「サルトル 失われた直接性をもとめて」を読む。100ページ程の内容なので気楽に読めた。僕が学生の頃には既にサルトルの流行は過ぎていた。ただ、実存主義の実存のニュアンスが分からなくて知りたいとは思っていた。
参考になったのはサルトルが観念論と実在論の対立を乗り越えようとしたとあること。現象学によるらしい。これは非常に困難な問題だと思うが、構築主義が流行っている今現在にとって有益であろう。
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