昔話から物語一般へ――クロード・ブレモン「物語のメッセージ」
クロード・ブレモン「物語のメッセージ」(阪上脩/訳, 審美社)を読む。100ページ程の本で「物語のメッセージ」「物語り可能なものの論理」の二篇が収録されている。
ロシアのプロップの物語の形態論を受けた論考で、プロップがロシアの魔法昔話を対象にしていたのに対し、ブレモンは物語一般に拡張しようと試みている。物語の機能の繋がり(シークエンス)を複線化させて分析を試みている。シークエンスを複線化させると、メインストーリーとサブストーリーを分解して論じることが可能になる。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- カーゴカルトは見下されるべき事象なのか?(2025.04.20)
- 連想は認知科学ではどう整理・分類されているか(2025.04.11)
- とっかかりにはなったかもしれない――小島寛之『完全独習 統計学入門』(2025.04.07)
- 行きつ戻りつ――樋口耕一『社会調査のための計量テキスト分析』(2025.04.05)
- 鳥取県立図書館にドラマ誌を寄贈――大山山麓を舞台にしたドラマ「灯の橋」(水木洋子/作)の脚本収録号(2025.03.04)