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2023年4月

2023年4月22日 (土)

ウルトラナショナリズム――丸山眞男「超国家主義の論理と心理 他八篇」

丸山眞男「超国家主義の論理と心理 他八篇」を読む。600ページを越える大著なので読了までに時間がかかった。といっても本文は400ページ程だが。注釈は1ページに一つの配分。

日本型ファシズムについては同時代人であることもあって記述が詳細で、勉強になった。

本書に収録された論文は1950年代頃までに書かれたものなので仕方ないが、共産主義に対しては甘い感じがする。

日本の場合、歴史的に権威と権力を分けることでバランスを取っていたと思うが、明治政府の樹立で権威と権力が一体化してしまった。それが一方では無責任体制を生み暴走していったと考えられる。

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2023年4月18日 (火)

クラウドファンディングする

CAMPFIREで大元神楽の映画制作のクラウドファンディングを募っていたので一口振り込む。目標額には遠い数字だが、少しでも足しになれば。

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2023年4月 7日 (金)

読み下しで負荷がかかる――中本真人「宮廷御神楽芸能史」

中本真人「宮廷御神楽芸能史」を読む。見た目から300ページもないなとたかをくくっていたら400ページ以上あった。良い紙を使っているのだろう。

宮中の御神楽についての論考。特に石清水八幡宮や鶴岡八幡宮の御神楽にページを割いている。また地下召人、近衛召人といった楽人についても多氏について詳細に論じられている。できれば多氏の系図が欲しかったが。

本書の元は博士論文であり、史料は返り点が打たれているものの原文のままで引用されている。何とか読み下せなくもなかったが、意味は頭に入ってこない、そういう意味で読解力が低いと思わされた。

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2023年4月 3日 (月)

関西館向けに寄贈する

石見の文芸シリーズを国会図書館・関西館向けに寄贈する。関西の人にも読んでもらいたいという思いがあるし(実際に読んでいる人がいるかは未知数)、リスクを分散するという意味もある。

極端な喩えだが、核戦争が起きたら首都圏は壊滅するだろう。都心の中枢部分にある国会図書館・東京本館も無傷ではいられない。関西館なら京都の学研都市だから直接のターゲットになることはないだろう……という妄想。

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厳しい批判――『神楽の中世―宗教芸能の地平へ』

『神楽の中世―宗教芸能の地平へ』(山本ひろ子、松尾恒一、福田晃/編)を読む。タイトル通り、中世の神楽をテーマとした本である。中世の神楽史料は乏しく、諸国一宮などの史料から神楽像を組み立てている。松江の佐陀神社も取り上げられている。

読んでいて驚いたのは、鈴木正崇「神楽研究の再構築へ向けて」という論文である。本論文では近世前期の史料から中世の神楽を照射することは危険だとして斎藤英喜氏や井上隆弘氏らを厳しく批判している。また、その批判は岩田勝、牛尾三千夫、石塚尊俊らにまで及ぶ。言ってしまえば構築主義的なスタンスである。

「神楽と文芸(総論)」という電子書籍を書いたのだけど、正直、これを読んでからの方が良かったなと思う。2021年5月に初版発行なので、読む機会はあったのだが、先延ばしにしていたらこれである。

一宮というと、石見国の一宮は大田市の物部神社だが、物部神社の神楽については聞いたことがない。出雲に近いので、出雲神楽に近いのではないかと思われるが、史料が残されていないのか。

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2023年4月 2日 (日)

今年も不発

エイプリルフール仕様のホームページ、今年もアクセスが無かった。今年は土曜だったので条件はいいはずだが。

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2023年4月 1日 (土)

2022年10月から2023年3月の実績

10月 PV:3302 Visit:2664 UU:2536
11月 PV:4456 Visit:3613 UU:3467 ←異常値あり
12月 PV:2958 Visit:2310 UU:2190
1月  PV:3849 Visit:2622 UU:2472
2月 PV:2652 Visit:1847 UU:1737
3月 PV:2049 Visit:1570 UU:1499

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