再生のヒント
NHKスペシャル「震災12年 復興の地図 ~“希望の芽”を探して~」を見る。東日本大震災の被災地は数十年後の未来の鏡となっているとしている。国勢調査を元にデータを詳細に分析、人口が増加している地域を取材している。
女川町では「還暦以上は口を出さず」60歳以上は口出しをしないとのスローガンで、若手に裁量を委ねる方針とのこと。更に起業家を支援している。また、石巻市では工場と保育所を隣接させた水産加工業者で若い女性の就職が増えたとのこと。人口が増加している地区では外国人技能実習生が増えているという。また、有望な若手社員に裁量を委ねて新商品開発などを担当させている。建設業では復興のノウハウとデジタル技術をかけあわせて他地域にも展開する。福島県では研究者や技術者の人口が増加している。また、南相馬市にロボット研究の施設を建設、地元企業とベンチャー企業との取引額が増えているとのこと。大槌町では小中学校を再編しつつも教育支援のNPOなどと連携し教育に力を入れている等が取り上げられた。一見ネガティブに見えても、そこには再生のヒントが隠されているとのこと。
口頭で言われたことがあるのだが、福島県は宮城県と栃木県に挟まれた地域で、他県との競争が激しいらしい。ただ、山陰に比べて製造業は比較的あるのではないかと思う。
僕ももはやシニアの世代なので新しい発想とかは生まれてこない。若い人の裁量を認めるとか、ベンチャー企業との取引を増やすとか、そういう地道な努力が各地方にも求められているのだろう。
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