難解――グレマス「意味について」
アルジルダス・ジュリアン・グレマス「意味について」を読む。
目次
・意味について
・言語活動に関する考察
・意味構造
・自然界の記号論の諸条件
・共通感覚の社会学のために
・構造と歴史
・比較神話学
・記号論的拘束の働き
・語りの文法要理
・神話的物語の解釈理論のために
・恐怖の探索
・物語の行為者の構造
・構造言語学と詩学
・クロスワード・パズルのエクリチュール
・諺と格言
非常に難解な本だった。言語学・記号論・論理学などの予備知識がないと読解できないだろう。構造主義記号論がこれだけ難解だとは想像していなかった。神話学の解釈は、理解していないが参考にはなった。
本書では「行為項」が「行為者」と訳されているとのこと。「構造意味論」に次いで翻訳・刊行されたものだそうだ。
<追記>
「構造意味論」も読んだが、「構造意味論」を先に読んだ方がよいと思われる。
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