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2022年12月27日 (火)

三十年前の本だが――石井淳蔵「マーケティングの神話」

石井淳蔵「マーケティングの神話 岩波現代文庫135」を読む。

本文中の事例から推察するに三十年程前の本と思われる。どうして現代文庫に収録されたのかと思ったが、当時としては新しかった社会構成主義的な観点でマーケティングを捉えたものということだろうか。エスノメソドロジーという単語が出てくるので、そういう視点が盛り込まれているのだろう。

マルクスの著作は読んでいないが、生産と言う概念が生産能力なのか生産性なのか技術力なのか曖昧模糊としている様に感じた。

相対主義の分類や解釈学については理解はできなかったが、参考になった。

本書はマーケティングの理論について書かれたものだと結論づけられる。その点で三十年後の現在でも価値があると評されたのだろう。

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