食が重要――大羽昭仁「地域が稼ぐ観光 ボクらはコトづくりでチイキのミライをつくる」
大羽昭仁「地域が稼ぐ観光 ボクらはコトづくりでチイキのミライをつくる」を読む。これまで地域の観光を評価する基準は媒体露出量やイベント参加人数だったとしているが、これからは稼ぐ意識が必要となるとしている。
著者は広告代理店出身で旅行会社とコラボして地域×観光的なプロジェクトを起こすことに関わってきた。広告代理店と旅行会社のノウハウを言わばかけ算する形で企画を立てている。それは前例踏襲主義な官公庁に針路の変更を迫るものでもある。モノづくりからコトづくりへと発想の転換を迫るものでもある。その観点から体験型プログラムを構築している。
体験型プログラムでは食が重要な要素となるとしている。その点では、東京に良い料理人が集まっているという現実も指摘される。
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