昔話の時空――近藤良樹「子供の昔話を哲学する(論文集)」
近藤良樹「子供の昔話を哲学する(論文集)」(※PDF)を読む。著者は国会図書館で検索したところ、広島大学の先生のようだ(※現時点では不明)。主に倫理学を専攻しているものと思われる。
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja/00049765
これは著者の昔話に関する論文をまとめたもので236Pもある大ボリュームの論文集だ。PDFで236ページ読むのは大変で(PDFにはしおり機能がない)、EPUB形式に変換できないか調べてみたが、上手い解決方法が得られなかった。できれば書籍にして欲しいものである。
内容的には昔話の時空についての哲学的考察が主だろうか。自分だと数行しか書けないところをこの先生は何ページにも渡って記している。筆力の差を痛感する。
途中、身近なリサーチ対象として著者の子供(小5・小4・小2)が登場する。一方でマッカーサーを見たことがある、といってもマッカーサーとあだ名された精神を病んだ旧日本国軍人のことであるが、そう言及されているのを読んで、一体いつの話だろうと思った。僕が子供だった頃、昭和40年代には、そんな軍人の姿を見かけることはなくなっていた。……と思っていたら、各論文は平成の初め頃に執筆されたものだった。それなら僕より年上ということになり、つじつまが合う。
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