さすが、シロ難――ロラン・バルト『物語の構造分析』
ロラン・バルト『物語の構造分析』(花輪光/訳)を読む。みすず書房から刊行された本。白い表紙のシリーズで、一部ではシロ難とも言われている。実際に読んでみたが、難解で意味がとりにくい論文もあった。
「物語の構造分析序説」が目当てだったのだけど、非常に難しいという感想。プロップの『昔話の形態論』は読んでいたのだけど、歯が立たなかった。
まあ、これは研究者や評論家に向けた本だろうから、これより難しい本もそうそうないということではあるが。
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