なさけない――モチーフ分析
◆あらすじ
昔、お爺さんとお婆さんがいた。お婆さんは菜を買いに行った。お爺さんは酒を買いに行った。どちらもなかったので、なさけないと言った。
◆モチーフ分析
・お爺さんとお婆さんがいた
・お婆さんは菜を買いに行った
・お爺さんは酒を買いに行った
・どちらもなかったので、なさけないと言った
形態素解析すると、
名詞:お婆さん お爺さん 買い どちら 菜 酒
動詞:行く いる なさる 言う
形容詞:なし
お爺さん/お婆さんの構図です。抽象化すると、男の老人/女の老人です。お婆さん―菜―お爺さん―酒の図式です。
お婆さんが菜を買いにいった[購買]。お爺さんが酒を買いにいった[購買]。どちらもなかったので[不在]、なさけないと言った[感嘆]。
菜も酒もなかったので、なさけないと言った……という内容です。
発想の飛躍は、なさけないと言うことでしょうか。菜―なし―酒の図式です。
◆参考文献
・『日本の民話 34 石見篇』(大庭良美/編, 未来社, 1978)p.468.
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