自分で絵を売り歩いている――林武「美に生きる」
林武「美に生きる」(講談社現代新書)を読む。前半、子供時代に家が貧しくて苦労したことが綴られている。父は国学者で出自自体は悪くない。現代だと一度コースを外れると復帰できないみたいな風潮だが、戦前は著者の様な経歴でも独り立ちしている。それは才能があったからではあるが。審美眼についてはわずかしか触れられていなかった。
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