既得権益は手放さない――マーコスキー『本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」』
ジェイソン・マーコスキー『本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」』を読む。著者はハード/ソフト双方に通じた人物で第一世代キンドルの開発に携わった人物。電子書籍と紙の本の将来について語られている。
例えば米国では本の編集段階で読者を介在させその意見を取り入れるといったことも行われているそうだ。日本だと小説投稿サイトで作者が読者のコメントを読みながら方向性を修正するといった形でみられる。で、いずれ原作者という考え方も消失していくのではないかと考察している。だが、原作者が著作権という既得権益を手放すとは思えない。
Amazonはレビュー欄をSNS化するつもりは無いようだ。確か発信者情報開示請求訴訟で多いのはAmazonレビューと聞いたことがある。
この本、金曜に発送されて水曜に届いた。長野―横浜間なのだが、どうして時間がかかったのか不可解。
キンドルに関する本なのに電子書籍版が出ていないのは不可解だ。
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