真似は難しい――クロード・レヴィ=ストロース『神話論理Ⅰ 生のものと火を通したもの』
クロード・レヴィ=ストロース『神話論理Ⅰ 生のものと火を通したもの』を読む。500ページもある大著。記述自体は平易なので読めたが、神話の分析についてはよく分からなかった。橋爪大三郎氏が書いていて、正確な文言は忘れたが、この神話分析はレヴィ=ストロースの名人芸であって他人が真似するのは難しいというのに賛成である。
現在、昔話のモチーフ分析を行っており、その観点で何か参考になるのではないかと思って読んだもの。親族構造などが絡んでくるので、直接参考になる内容ではなかった。
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