ポストモダンはよく分からん――東浩紀「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+」
東浩紀「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+」を読む。著者の東氏はメタフィクション的な構図のある創作物を好む傾向にある。本書でもそれは表出していてSF作品が多数引用される。ポストモダン的な議論については予備知識がないため、よく分からなかった。
まあ、言ってしまえば、外国の偉い学者が定義した世間には馴染みのない概念/用語を駆使して己の思うところを述べるといったスタイルで貫かれているため、そういう作法に不案内なものにとっては何が言いたいのか訳が分からんということになってしまうのである。
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