嫁と姑――モチーフ分析
◆あらすじ
昔、仲の悪い姑と嫁がいた。姑は毎日文句ばかり言っている。嫁は姑を殺してしまえば家は無事に治まると思って医者のところへ行って姑を殺す毒薬を作って欲しいと頼んだ。医者はさっそく薬を作った。渡す際にこの薬を飲むと長い間はもたない、その間は精一杯懇ろにせよと言った。嫁は喜んで薬を貰って帰ると、そっと姑に飲ませて、それからは姑を大切にした。姑は喜んで金も着物もお前にやると言った。姑がこれまでとうって変わって優しくするので、嫁はこんないい姑を殺しては済まないと急いで医者に相談して、毒を消す薬を作ってもらうよう頼んだ。すると医者は前の薬は毒ではないと安心させた。それからは嫁と姑はとても仲よく暮らした。
◆モチーフ分析
・仲の悪い姑と嫁がいた
・嫁は姑を殺してしまおうと思い医者に毒薬を作らせる
・嫁、その薬を姑に飲ませる
・死ぬまでの間、姑によくする
・姑の態度が変わる
・後悔して解毒剤を医者に求める
・薬は毒ではなかった
・姑と嫁、仲良くなる
形態素解析すると、
名詞:姑 嫁 医者 薬 仲 後悔 態度 毒 毒薬 解毒 間
動詞:なる よく 作る 変わる 嫁ぐ 思う 死ぬ 殺す 求める 飲む
形容詞:ない 悪い
副詞:仲良く
連体詞:その
嫁/姑の構図です。家族同士の構図です。嫁―毒―医者、嫁―毒―姑の図式です。日常→非日常→日常と移り変わるとも見ることができるでしょうか。
仲の悪い嫁と姑がいた。嫁は姑を毒殺しようとして医者に薬を作ってもらう[依頼]。医者は毒薬を嫁に渡す[引き渡し]。嫁はそれを姑に飲ませる[服用]。嫁、最後だからと姑によくする[孝行]。姑の気持ちが変わる[変化]。それを知った嫁は解毒するよう医師に頼む[依頼]。医師はあれは偽薬だったと告げる[告白]。嫁と姑、仲良くなる[仲直り]。
毒殺のための毒薬を依頼し服用させる。優しくすると姑の態度が変化、解毒を依頼するが偽薬だった……という内容です。
発想の飛躍は、毒薬を盛るが、それは偽薬だったというところでしょうか。嫁―毒/偽薬―姑の図式です。
◆参考文献
・『日本の民話 34 石見篇』(大庭良美/編, 未来社, 1978)pp.71-72.
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