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2022年7月23日 (土)

藁しべと炭と豆――モチーフ分析

◆あらすじ

 炭が囲炉裏から真っ赤になって逃げ出した。藁しべも囲炉裏から逃げ出した。鍋の中で煮えていた蚕豆も飛び出した。三人は一緒になって逃げたが、途中に小川があって渡れないので途方に暮れた。藁しべが橋になって炭と蚕豆がその上を渡ることになった。まず炭が渡りはじめたが、まだ身体が焼けているので橋の真ん中で藁しべを二つに焼き切ってしまった。藁しべは落ちて流れてゆき、炭は川に落ちてブクブクと沈んでしまった。それを見て笑った蚕豆だったが、あんまり笑ったので腹の皮が裂けてしまった。蚕豆の腹にある筋はその時医者に縫ってもらった跡である。

◆モチーフ分析

・炭が囲炉裏から逃げ出した
・藁しべも囲炉裏から逃げ出した
・鍋の中の蚕豆も逃げ出した
・三人は一緒に逃げた
・途中に小川があって渡れない
・藁しべが橋になった
・炭が橋を渡りはじめたが、藁しべが焼き切れてしまう
・藁しべは流れて落ちていった
・炭は川に落ちて沈んだ
・それを見た蚕虫は笑う
・笑い過ぎたので腹の皮が裂けてしまった
・蚕豆の腹にある筋はそのとき医者に縫ってもらった跡である

 炭と藁しべと蚕豆が<逃亡>した。逃げる途中、小川があって<渡河>できない。藁しべが自らを橋として<架橋>した。炭が通ろうとすると焼けて<切断>された。炭は<落下>して川に<沈んだ>。それを見た蚕豆は<嘲笑>した。笑い過ぎて腹が<割けた>。割けた腹を医者に<縫合>してもらった。

 発想の飛躍は炭と藁しべと蚕豆が一緒に逃げ出すところでしょうか。それぞれの特性通りの結末となります。

◆参考文献
・『日本の民話 34 石見篇』(大庭良美/編, 未来社, 1978)p.106.

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