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2022年7月15日 (金)

三把の藁を十八把――モチーフ分析

◆あらすじ

 昔、爺さんと婆さんがいた。娘がいていい女房だった。多くの若者が我こそは婿にと思っていた。いい婿をとろうと思った爺さんと婆さんは門口に立て札をたてた。三把の藁を十八把に数えた者に娘をやると宣言した。若者が代わる代わるやってきて、どうにか十八把に数えようと思ったが、どうしてもできない。皆、諦めて帰った。そこへ村一番の頓知(とんち)の利く者が行って、「ちょいと来ると二把(庭)ござる。なかえの隅に九把(鍬)ござる。門に三把で十八把」と答えた。感心した婆さんはこの者が婿だといって娘をやった(十四把にしかならないが話はこのようになっている)。

◆モチーフ分析

・爺さんと婆さんにいい娘がいた
・多くの若者が娘を嫁に欲しがっていた
・爺さんは門に立て札をたてお題を出す
・誰も解けない
・村一番の頓知の利く者がお題を解く
・婆さんは娘を嫁にやった

 <求婚>のお題が<出題>される。誰も<解けない>。頓知の利く若者がお題を歌にかけて<解く>。若者、娘を<獲得>する。

 難題婿譚です。発想の飛躍はお題とその答えでしょうか。歌で解くというのが気が利いています。

◆参考文献
・『日本の民話 34 石見篇』(大庭良美/編, 未来社, 1978)pp.81-82.

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