後半はゴッホ論――坂崎乙郎「絵とは何か」
坂崎乙郎「絵とは何か」を読む。美学についてYahoo知恵袋で質問して紹介された本。感性の衰えと審美眼の関連について質問したもの。本書では審美眼は「違いがわかる」と言い表されている。昔、インスタントコーヒーのCMで「違いの分かる」というキャッチコピーがあった。CMの登場人物はいずれも四十代のクリエイター、アーティストであるとしている。違いが分かるためには上限から下限まで経験することが必要だとしている。また、老化で感覚の衰えは訪れるが、むしろ審美眼にはプラスに働くとしている。後半はゴッホの人生について語られている。ゴッホの伝記が読みたくなった。
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