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2022年7月16日 (土)

虎の皮――モチーフ分析

◆あらすじ

 彦八が死んで閻魔さまの前へ出た。彦八は嘘ばかりついて人を騙していたから地獄だと閻魔は言った。彦八は鬼に向かって忘れ物をしたからちょっと帰らせて欲しい。来るときには虎の皮を土産に持ってくると言った。鬼は虎の皮が欲しいので許した。彦八が喜んで帰ると葬式の最中だった。柩の蓋を押し上げて生き返った彦八は心を入れ替え御法義者になった。今度死んで閻魔さまのところへ行くと成績がよいので極楽に行くことになった。そして地蔵さまに連れられて極楽へ行きかけると鬼が虎の皮を催促した。彦八はあれは嘘の皮だと答えて極楽へ行ってしまった。

◆モチーフ分析

・彦八、死んで閻魔の前に出る
・生前、嘘をついて人を騙していたから地獄行きだと言われる
・彦八、忘れ物をしたから一度戻りたいという
・鬼に虎の皮を土産にするからと許可を得る
・生き返った彦八、善人となる
・二度目に死んだ際、今度は天国行きだと告げられる
・鬼が虎の皮を欲しいと言う
・あれは嘘の皮だと言って極楽へ行ってしまう

 彦八、地獄行きを<宣告>される。猶予が欲しいと<言う>。虎の皮を土産にすると鬼を<騙す>。彦八、<復活>する。彦八、心を<入れ替える>。再び閻魔の前に立った彦八、極楽行きを<宣告>される。鬼が土産の虎の皮を<催促>すると<嘘>だったと<述べて>極楽へ<行って>しまう。

 地獄行きを<宣告>された彦八、鬼を<騙して><生還>する。心を」<入れ替えた>彦八、再び閻魔の前へ<出る>。善人だったので極楽行きを<宣告>される。鬼を<騙して>いたことを<告げて>極楽へ<行く>。

 彦八譚です。発想の飛躍は、あれは嘘の皮だったと言うところでしょうか。

◆参考文献
・『日本の民話 34 石見篇』(大庭良美/編, 未来社, 1978)pp.83-84.

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