民俗学の方法論の特集――国立歴史民俗博物館研究報告第27集
国立歴史民俗博物館研究報告第27集を読む。民俗学の方法論の特集で斉藤修平先生に送っていただいたもの。個々の論文をコピーして読むことはあったが、通読するのは初めて。非売品である。
なぜ歴史民俗博物館なのかと思っていたが、考えるに、歴史は文字に記録された史料を元に考証する。一方で民俗学は言わば当然のこととして文字化されてこなかった口頭伝承を対象とする。そういう点で補い合う関係にあると言えるだろうか。
平成2年の発行なので30年以上が経過している。民俗学の場合、1930年代の創始の頃にあった民俗は現在では多くが消えてしまっている。民俗芸能は祭礼に伴う芸能だから命脈を保っているが、僕の周辺でも年中行事的なものはあまりない。正月のとんど焼きくらいである。新たに加わったものとしてハロウィンがあるか。
民俗学の存立基盤を揺るがす大問題なのだけど、どうなのだろう。現代の社会を対象にするとなれば社会学とも被ってくる。質的量的研究をよくする社会学に劣位となってしまう。
それはともかく、方法論に意識が向いてきたということは大分分かってきたということかもしれない。
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