付録のDVDを鑑賞ー「夕陽を招く長者」
民話の会「石見」編「夕陽を招く長者」の付録のDVDを見る。民話集に収録された作品からピックアップされたものが語り部たちによって実際に物語られるもの。
・椛谷次郎の山芋納め
・難題婿
・高島のおいせ
・七尾城悲話
・みんみん蝉
・呼び子
・蟹報恩
・穀物の種を伝えた狭姫
・子育て幽霊
・夕陽を招く長者
・なれあい観音
・往生の滝
が収録されている。実際に見てみて感じたのは話者の皆さんがである調で語っていること。意外な感じがした。
昔話の語り等を収録したものを聴くのは初めての経験である。解説を読むとお話の大半は口承ではなく書承だそうだが、魅力的な語り口であった。
多分、三隅の方の人だと思うが、「呼び子」で「ひゃこる」という方言が出て来た。叫ぶくらいの意味だったか、三隅の方のプロバイダではHerecallとしたものがあった。
狭姫の語りでは比礼振山を「ひれふりやま」と読んでいた。うん、知ってたけど、「島根の伝説」では「ひれふるやま」と読んでいるのでそちらが気に入ってるんだ。乙子は「おとこ」と読んでいた。なお、狭姫の旅の順番が高島→鎌手の亀島→三隅の大島→比礼振山となっていた。
……そんな感じで今年の暮れは終わっていく。よいお年を。
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