オートポイエーシス的なフィードバック循環――フィッシャー=リヒテ「パフォーマンスの美学」
フィッシャー=リヒテ「パフォーマンスの美学」(中島裕昭他/訳)を読む。フェランとオースランダーのライブ性に関する論争に言及があったので読んだもの。主にパフォーマンス・アートと演劇に関する論考。ポストモダン思想的な悪文ではないし、事例も豊富に載せられているのだが、理解したとは言いがたい。翻訳ものに特有のとっつきにくさだろうか。パフォーマンスによって二項対立的な境界が融解していくと言えばいいだろうか。オートポイエーシスについては適切な訳語がなかったのだろうか。
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