芸能から文学へ――池田弥三郎「日本芸能伝承論」
池田弥三郎『日本芸能伝承論』を読む。池田は芸能を芸術には至っていないものとしているのを確認するため。実際読んでみると、民俗学というより国文学に近い内容だった。芸能がやがて文字に書き留められ文学化していく過程を追っていると言えばいいか。
横浜市図書館のOPACで「芸能伝承論」と検索すると、この本(1962年)と全集とがヒットする。全集の方は570ページある。もう一冊フィッシャー=リヒト「パフォーマンスの美学」を借りたので二週間では読み切れないだろうと思い、こちら(320ページ程)を借りた。
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