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2021年10月17日 (日)

純文学は小説作法から自由――保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」

保坂和志「書きあぐねている人のための小説入門」を読む。僕も創作指南本は結構読んだけれども、その中では一風変わった本であった。創作指南本はべからず集であったり、作品に一定の構造、様式を求めるものが多かった。本書は純文学の書き方指南本である。純文学にはエンタメのような作法は求められないのだ。

僕自身は純文学、ないしは私小説の類いは読まない。どうしてもノンフィクションに引きずられてしまうからだが、純文学を書くに当たっての心構えと言えるだろうか。

エンタメ作品の場合、小説なら一冊、映画なら二時間、ドラマなら一時間と一つのパッケージの中でドラマやうねりを生み出すことが求められる。自然、起承転結や三幕構成法といった手法に頼ることになるのだけど、この本はそういったテクニックを一旦否定する。小説の書き方に守破離があるなら破か離に相当する本だろう。

創作ノートも面白い。

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