常識を疑う――松村圭一郎他/編『文化人類学の思考法』
松村圭一郎他/編『文化人類学の思考法』(世界思想社)を読む。文化人類学の入門書。文化人類学の歴史はよく知らないが、啓蒙思想が想定した自然状態を反証するために生まれたのだろうか。近代社会に暮らしていると自明のことであると思い込んでいることが、未開社会、部族社会との比較を通して決してそうではないことを教えてくれる。
僕自身は文化人類学にはさほど惹かれない様だ。民俗学も神楽と伝説だけなのだけど。
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