ポストモダン思想は難しすぎる――ランシエール「解放された観客」
ランシエール「解放された観客」を読む。観客論として読んだものだけど、ポストモダン思想は僕にとっては難しすぎた。序盤は演劇論なのだけど、抽象的で具体例が無く意味が取れなかった。後半になると映画、インスタレーションといった事例が出てきて多少は緩和されたが。翻訳ものに特有のとっつきにくさはあると思う。
演劇を鑑賞するという行為は受動的なものである。これを能動的にしなければならない……ということだろうか、しかし、能動的な観客とは何か分からないのである。一つには批評性かもしれない。批評性の有無が演劇と芸能を分けるのだろう。
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