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2021年10月27日 (水)

ライブかメディアか

摂津隆信「パフォーマティヴ理論とカール・ファレンティン喜劇」『山形大学大学院 社会文化システム研究科紀要』第十一号という論文がネットに掲示されていたので読む。ファレンティンはドイツのコメディアン。ドイツのチャップリンとも呼ばれていたらしい。

目を引いたのはフィッシャー=リヒテとオースランダーとの論争。演劇というかパフォーマンスのライブ性についてなのだけど、フィッシャー=リヒテが生の(ライブの)重要性を訴えるのに対し、オースランダーはメディア化された現在では時代遅れだと批判するのである。

分からなくもない。例えば現在のようなコロナ禍であれは動画投稿サイトでライブ配信する意味もあると思う。一方で、例えば子供に神楽を見せるのだったら、やっぱりライブでないと好きになってくれないだろうと思うのである。

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