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2021年9月23日 (木)

本橋哲也「映画で入門 カルチュラル・スタディーズ」

本橋哲也「映画で入門 カルチュラル・スタディーズ」を読む。映画の鑑賞を通じてカルチュラルスタディーズについて学んでいくという趣向の本。

18本の映画が紹介される。
「千と千尋の神隠し」
「ハリー・ポッターと賢者の石」
「亀も空を飛ぶ」
「カンダハール」
「ヴェラ・ドレイク」
「さらば,わが愛 覇王別姫」
「恋におちたシェイクスピア」
「ミリオンダラー・ベイビー」
「耳に残るは君の歌声」
「エレニの旅」
「パッチギ!」
「息子のまなざし」
「シンドラーのリスト」
「アルジェの戦い」
「JSA」
「イン・ディス・ワールド」
「ブロスペローの本」
「鳥の歌」

正直に書くと熱心な映画ファンではない自分が観たことがあるのは「千と千尋の神隠し」「ハリー・ポッターと賢者の石」「ミリオンダラー・ベイビー」「シンドラーのリスト」だけである。4/18。

とりあえずカルチュラルスタディーズは置いといて、映画の分析が詳細になされていることに感心させられる。僕だとこれらの映画を見ても2~3行の感想しか書けないだろう。

しかし、一方で思うのである。カルチュラルスタディーズは政治的には明らかにリベラルの立ち位置なのである。歳をとって保守化した僕には理想論、机上の空論に思えてしまうのである。

大学で映画を学ぶ学生さん達は読んでおいた方がよい本だろう。

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