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2020年9月27日 (日)

これが阿須那手か

浜田駅裏のJUSTで神楽DVDを購入する。選択の決め手となったのは「真榊」という未見の儀式舞と広島の梶矢神楽団の存在。広島の多くの神楽団に影響を与えている団体である。

■神楽DVD「年末太刀納 玄武の舞2019」上巻を見る。久木社中の「真榊」は初めて見る。これだけのために買ったようなものである。20分ほどの儀式舞。六調子の「手草」を改変した演目だが、思ったより奏楽のテンポが速かった。

美川西神楽保存会「熊襲」は女性がヤマトタケル役を務めている。クマソタケルは関東のと違って威厳のある面を着けている。茶利がいるが何をしゃべっているかよく聞こえない。おかめさんも登場。実際に日本酒を飲ませる。激しい舞なのに酔いが回らないのだろうか。クマソタケルはあっさり退治され、むしろその後の茶利との対決の方が長い。茶利、最後は幕の向こうに逃げてしまう。

匹見神楽社中「東大和」を見る。ヤマトタケル命が叔母の倭姫から草薙の太刀を譲り受け、剣の働きで難を逃れる……という筋だと思う。口上が聞き取れなかった。

出羽神楽団「紅葉狩」を見る。邑南町の神樂団。芸北神楽の「紅葉狩」が石見神楽に流入したものと思われる。

■神楽DVD「年末太刀納神楽 玄武の舞2015」下巻を買う。大都神楽団「五郎の王子」を見る。口上がよく聞き取れないのが残念である。

梶矢神楽団「人身御供」は猿神退治。広島の多くの神楽団に影響を与えている団体がゲストとして参加している。これが阿須那手なのかという印象。音声レベルが低くて口上が聞き取れないので主人公の名は分からない。主人公、相手の猩々に刀を奪われてしまうのだけど、猿真似をする習性を利用して見事に剣を取り戻す。

神楽DVD、上府社中の「大江山」を見る。途中で眠くなって半分くらい意識が飛んでいる。後で見直そう。

久木社中の「天神」を見る。道真公と随身が登場する。セリフが聞き取れないのだが、悪役は藤原時平だろうか。随身だけが戦うのでなく、道真公も戦う内容だった。

■神楽DVD「年末太刀納神楽 玄武の舞2015」上巻を見る。梶矢神樂団「鈴鹿山」を見る。田村将軍が目の見えない鬼と戦う。目が見えないので紐を引き合いながら戦う。

大都神楽団の「羅生門」を見る。渡辺綱が他の四天王たちと語らっていて、要するに肝試しで夜の羅生門に行く。そこで鬼(多分、茨木童子)と遭遇、鬼の片腕を切り落とす。すると鬼の親玉(多分、酒呑童子)が綱の養母か叔母に変身して綱に近づく。まんまと腕を取り戻した酒呑童子と茨木童子に四天王が挑むが、身を引いてしまう。今回、悪の勝利ということで、決着は「大江山」に持ち越される。老婆と鬼の演じ分けが見事であった。

久木社中の「羅城門(前篇)」を見る。こちらは渡辺綱が茨木童子の腕を切り落としたところで終わる。

上府社中「神祇太鼓」を見る。振付ありの演奏。掌の上でシャーペンを回すあの要領で片方のバチを回しながら太鼓を叩くのは難しそうだ。

 

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