葵の上、死す――日本古典文庫「源氏物語」「葵」
日本古典文庫「源氏物語」「葵」を読む。源氏の兄の朱雀帝が即位する。藤壺の産んだ若宮が東宮となる。源氏は東宮の後見人となる。賀茂祭の御禊に光源氏も参列する。それを見物に来た葵の上と六条御息所が車の場所取りで諍いを起こす。争いに敗れた六条御息所は恨みに思う。出産を控えた葵の上だが、六条御息所の生霊にとり憑かれて衰弱する。男子(夕霧)が誕生した。が、源氏が邸を開けた際、葵の上は突然亡くなってしまう。一方、四十九日が過ぎて左大臣家から二条院に戻った源氏は若紫と男女の仲になる。突然のことで若紫は源氏を恨みふさぎこんでしまう。源氏は若紫を夫人にする。六条御息所は娘が斎宮になったのをきっかけに伊勢国に下ろうかと逡巡するが決断できない。
……源氏が若紫を女にしてしまう件はあっさりと描かれている。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- アナーキー 上野千鶴子「近代家族の成立と終焉」(2023.03.27)
- 翻訳ものに比べれば――柄谷行人「マルクスその可能性の中心」(2023.03.18)
- 家事は不払い労働――上野千鶴子『家父長制と資本制――マルクス主義フェミニズムの地平』(2023.03.10)
- 推敲を終える(2023.03.04)
- Amazon Kindleストアで電子書籍の販売を開始しました。(2023.03.01)