末摘花のその後――日本古典文庫「源氏物語」「蓬生」
日本古典文庫「源氏物語」「蓬生」を読む。源氏の失脚後、誰も通わなくなった邸で末摘花は暮らしていた。邸は荒れ果てて、仕えていた女房たちも散り散りになっていたが、末摘花は暮らしぶりを変えようとはしなかった。ある日、大弐の夫人が訪ねて来て、侍従を九州へ連れていってしまう。一方、光源氏は花散里の許を訪ねようとして途中に常陸の宮(末摘花)の邸があったことを思い出す。惟光をやって様子を確かめる。交流が復活、経済的援助も復活した。その後末摘花は東の院に移されて、妻の一人としての待遇を与えられた。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 翻訳ものに比べれば――柄谷行人「マルクスその可能性の中心」(2023.03.18)
- 家事は不払い労働――上野千鶴子『家父長制と資本制――マルクス主義フェミニズムの地平』(2023.03.10)
- 推敲を終える(2023.03.04)
- Amazon Kindleストアで電子書籍の販売を開始しました。(2023.03.01)
- 盛りだくさん――高田明典「物語構造分析の理論と技法 CM・アニメ・コミック分析を例として」(2023.02.28)