「第七回 梅鉢会」で神楽を鑑賞する
埼玉県越谷市のこしがや能楽堂で催された「第七回 梅鉢会」に行く。神楽が上演され、「八上姫(因幡白兎前段)」「天孫降臨」「因幡白兎」を鑑賞する。「八上姫」と「因幡白兎」は未見の演目。
越谷市までは3時間ほど掛かるのだけど、あざみ野駅から田園都市線~半蔵門線~東武線と一本で繋がっているので、寝ている内に着くという感覚で遠い感覚はない。
「八上姫」は八上姫に大国主命の兄の八十神(ここでは三神)が求婚するも断られてしまう。おかめさんが、目隠しをして鈴の音を頼りに姫を捕まえたものが姫をお嫁さんにできると言うのでそうすると、八上姫はそこへやってきた大国主命とすり替わってしまう。大国主命を捉えた八十神は怒り、罰として八十神の荷物を持たせることになる。困り果てた大国主命の許に再び八上姫が現れる……という筋。
梅鉢会・八上姫・八上姫
梅鉢会・八上姫・八上姫に求婚を断られる八十神
梅鉢会・八上姫・目隠しする八十神
梅鉢会・八上姫・目隠しして八上姫を探す八十神
梅鉢会・八上姫・そこへやって来た大国主命
梅鉢会・八上姫・八十神、大国主命を捕まえる
梅鉢会・八上姫・八十神に蹴飛ばされる大国主命
梅鉢会・八上姫・八十神の荷物を持つよう命じられた大国主命
梅鉢会・八上姫・従者のもどきが荷物を背負う
梅鉢会・八上姫・困り果てた大国主命の許に八上姫がやって来る
「天孫降臨」は他の社中と同じ粗筋。ニニギ命が降臨するので、通り道を掃き清めようとしたもどきと猿田彦命が喧嘩を始めてしまう。そこに天鈿女命が現れる。猿田彦命は自分は天孫の道案内をしようとしているのだと答える。ニニギ命が現れ、夫婦となった猿田彦命と天鈿女命は連れ舞を舞う。最後に黒雲を猿田彦命が切り払う……という内容
梅鉢会・天孫降臨・もどきをぶつ猿田彦命
梅鉢会・天孫降臨・連れ舞を舞う猿田彦命と天鈿女命
梅鉢会・八上姫・黒雲をなぎ払う猿田彦命
梅鉢会・天孫降臨・ニニギ命
「因幡白兎」隠岐の島に住む白兎がワニザメをだまして因幡の国へ渡るが、騙されたと知って怒ったワニザメたちに毛皮を剥かれ丸裸となってしまう。そこに八十神が現れる。八十神は塩水を白兎の身体に撒いたので白兎はいよいよ苦しんでしまう。そこに大国主命が通り掛かり、従者のもどきとおかめさんに真水を持ってきて掛けさせ、蒲の穂を身体に撒きつけると身体が元通りとなる(しかし、苦しんでいる白兎を他所に、もどきとおかめさんは物を運ぶときの舞を舞うのだった)。そして八神姫も現れ、大国主命と八上姫は連れ舞を舞う……という粗筋。
梅鉢会・因幡白兎・白兎
梅鉢会・因幡白兎・鰐鮫
梅鉢会・因幡白兎・鰐鮫を飛び越える白兎
梅鉢会・因幡白兎・実はお前たちを騙したのだと白兎
梅鉢会・因幡白兎・怒った鰐鮫に毛皮を剥かれてしまう
梅鉢会・因幡白兎・通りかかった八十神に塩水を撒かれてしまい苦しむ
梅鉢会・因幡白兎・そこへ通りかかった大国主命一行
梅鉢会・因幡白兎・真水をかけて傷を癒す
梅鉢会・因幡白兎・蒲の穂を身につけて傷を癒す
白兎、もどきとおかめに連れられて一旦退場する
梅鉢会・因幡白兎・戻ってきた白兎・大国主命に面会する
梅鉢会・因幡白兎・八上姫もやって来る
梅鉢会・因幡白兎・連れ舞を舞う大国主命と八上姫
梅鉢会・因幡白兎・八上姫と大国主命
梅鉢会・因幡白兎・復活した白兎
「八上姫」の笛が横浜のそれと異なる様に思える。多摩川の東と西で笛が異なるそうで(太鼓は同じだという)、埼玉と神奈川の違いが出たのだろうか。
こしがや能楽堂はオープンエアの会場で晴れていてよかった。普段は写真禁止だと思うが、今回は許可された。写真を撮って見ると日差しによって陰影が生まれていることに気づく。今日は未見の演目が二演目あったのでお得な気分。
子供はいたが、飽きて駆け回っていた。まあ、それも神楽だろう。
こしがや能楽堂
花田苑
こしがや能楽堂は花田苑という公園に併設されていた。花田苑は美しい日本庭園だった。
会が終わって帰りがけに白石信人さんに声をかけられて挨拶する。Facebookだけの繋がりだったがリアルな繋がりとなった。
実は途中までレンズの手ブレ補正を切っていて警告マークが点滅しているのに気づかず写真を撮った。さすがに手ブレ写真量産がと思ったら、ボディ内手振れ補正のおかげか無事だった。
パナソニックGX7mk2+12-35mmF2.8で撮影
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