水天宮平沼神社の奉納神楽を鑑賞 2019.09
相鉄線平沼橋駅から徒歩1分、水天宮平沼神社における横越社中の奉納神楽を鑑賞に行く。朝、便秘でうんうん唸っている内に時間が過ぎて午前の部を見逃す。それから文教大学の斉藤修平先生と顔を合わせる。関東の里神楽もGHQの統制を受けていたとのこと。首都圏なのだから考えてみれば当たり前の事なのだけど、それで何か制約を受けることがあったのだろうか。
蒔田杉山神社は横浜市営地下鉄ブルーライン蒔田駅から降りて、すぐ近くにあるらしい。幼稚園を併設しているとのこと。
ボランティアの方たちが写真と動画の撮影に来ていた。カメラはおそらくニコンのフルサイズ一眼レフ。レンズは何を使っているのか訊いてみればよかった。
神楽を見物していると、外人さんに写真を撮ってくれと頼まれる。実はスマホで写真を撮ったことがないので、ボタンアイコンにタッチするだけなのだけど、焦った。無事撮れているといいのだが。
平日のお祭りだけど、観客はいて、特に夕方は盛況だった。子供もいた。ここら辺、他所の神社とどこが違うのか考えてみたが分からなかった。小学校の近くにタワーマンションがあるらしく、横浜駅から数百メートルしか離れていないのに沿線人口は多いようだ。「神楽みたい」「まだ時間があるから」といった会話が何度か聞こえて来た。
今回は「山海交易」と「天孫降臨」が舞われた。「山海交易」和合の場は神輿の時間帯と重なって、喚声で何がなんだかよく分からないくらいだったが、奏者の方たちは冷静に演奏していた。「山海交易」だと「龍宮の場」が見せ所があって一番面白いのではないか。
横越社中・山海交易・取り替えの場
横越社中・山海交易・けんかの場・山幸彦が無くした黄金の針を海に潜って探そうとするが、波にさらわれてしまう
横越社中・山海交易・龍宮の場・兄である海幸彦の仕打ちを思い出して涙ぐむ山幸彦
横越社中・山海交易・和合の場・取り戻した黄金の針を中々返そうとしない山幸彦
横越社中・天孫降臨・猿田彦命と天鈿女命との連れ舞
水天宮平沼神社・横越社中による奉納神楽・今回は昼間から観客がいた
前の席の女性三人組が社中に入門したいとのことで斉藤先生が仲介していた。僕自身は神楽を見ていても、あれなら自分にもできると思ったことは一度もない。
過去の恥ずかしい話をすると、高校の柔道の授業で型をやって、それをビデオに撮った。それを再生して皆でみたのだけど、僕の型は関節の油のきれたロボットの様で失笑を買ってしまった。そんな訳で自分が舞台で演じることなど考えることすらできない。笑わせるというより笑われるである。それにもし舞台に上がったら、頭の中が真っ白になって練習してきたことが全部飛んでしまうだろう。
関東の里神楽の魅力は笛だろうか。幅広く聞いた訳ではないが、加藤俊彦さんの笛は一級品だと思う。裏音を多用する奏法は西洋音楽ではないのではないか。ゆったりとした所作の美しさもそう。もどきの滑稽な仕草も魅力的である。もどきがいると雰囲気が明るくなる。
今回は疲れた。9時間くらいあった内、演じられる時は大体立っていたから。カメラGX7mk2+35-100㎜F2.8も700gくらいなのだけど首から外すと楽に感じた。
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