千束八幡神社の奉納神楽を鑑賞 2019.09
東急池上線の洗足池駅から徒歩5分の千束八幡神社で催された岡部社中の奉納神楽を鑑賞した。「巫女舞?」「御禊(みそぎ)三番叟」「稲荷山(千箭[ちのり]の悪鬼退治)」「伊吹山(伊吹山の白猪退治の物語)」「山神(清めの舞)」が上演された。「日代(ひよ)の宮(日本武尊の物語」はスケジュールの都合で上演されなかった。
岡部社中・巫女舞?
岡部社中・御禊・イザナギ命
岡部社中・御禊・底筒男命
岡部社中・三番叟
岡部社中・稲荷山
岡部社中・稲荷山
岡部社中・稲荷山・もどき
岡部社中・伊吹山・もどきの酒の舞
岡部社中・伊吹山・草薙剣を渡すヤマトタケル命
岡部社中・伊吹山・白猪に苦戦するヤマトタケル命
岡部社中・伊吹山・白鳥となったヤマトタケル命
岡部社中・山神
千束八幡神社・奉納神楽・当日の観客
11時半頃現地に入ったのだが、奉納神楽は午後2時からとのことで暇をつぶさなくてはならなくなった。12時頃に巫女舞(着面なので女性が演じているのでないかもしれないが)が演じられたのでそれを鑑賞して、池周辺をぶらぶらする。上演途中で雨が降り傘を差したのだが、傘に泥がついてしまい、それがカメラのレンズまで汚した。どうやってクリーニングしよう。屋根付きの休憩所があったので、疲労はなかった。午後1時45分頃から「御禊」と「稲荷山」が上演された。
御禊は社中の人手が足りないということで翁三柱が登場するのでなく、黒尉(底筒男命)だけの登場となった。稲荷山は悪鬼退治の演目と解説しているが、鬼自体は登場しなかった。黙劇でマイクによる解説はないから細かいストーリーは分からなかった。それから神輿の宮入りで時間が経って夕方となり、台風が近いのと雨がポツポツと降ってきたので残るべきか帰るべきか迷う。結局最後まで観て帰る。「伊吹山」は後半シリアスな展開となるが、前半はモドキの舞があってむしろ明るい内容だった。
途中で、締め太鼓を担当している方(先日の水天宮平沼神社の横越社中で締め太鼓を担当された方)に呼び止められて少しだけ話をした。多摩川の東と西とではお囃子が違うのだそうだ。太鼓は同じだけど、笛が異なるとのこと。
関東の里神楽のお約束も少しだけ分かってきた。お酒を飲むパートではもどきかおかめさんの酒の舞があるのだ。
終演は19時半頃になった。まだ雨脚もそれほど強くなく、鉄道も減便しているものの動いていたので無事自宅まで帰りつく。今回は観客用の椅子がなくて終盤は脚が痛かった。
観客はまずまずいた。子供も見ていた。しかし、関東の里神楽も面白いけれど、演目と演目の間に一時間くらい掛かってしまうのが難点である。それで観客が帰ってしまうのだ。着付けに時間が掛かるらしい。石見神楽だと切れ目なく上演するスタイルなのだけど、それは団員の人数に余裕があってのことだろう。
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