機械には文脈が読み取れない――西垣通「こころの情報学」
西垣通「こころの情報学」(ちくま新書)を読む。著者は僕が大学生だったとき、母校の教養課程の理系科目の講師を務めていらっしゃった人。教職課程とバッティングしたので、最初の一回しか講義を聴いていない。著書を読むのは初めてなのだけど、なぜか今に至るまで名前を記憶している。
情報学の本だけど、情報とは生命の誕生から生じたとしている。機械に心は宿るのかといったテーマをオートポイエーシス理論やアフォーダンス理論を援用して解説している。……と言ってもうまく説明できないのだが。アフォーダンス理論はフロー理論の本で紹介された記憶がある。
この先生も機械には文脈を読み取ることができないとの立場をとる。人が幾つかの文脈で判断するのと比べて、機械が判断の対象とする文脈は無数にあり、結果その計算で他のことが何もできなくなるのだとか。
<追記>
併せて西垣通『集合知とは何か ネット時代の「知」のゆくえ』を読む。認知心理学だったか、ラディカル構成主義という学説があるそうで、赤ん坊の認識に関するものなのだけど、構成主義(構築主義)が流行っていることが伺える。
<追記>
コロナ禍を経て思うに、集合知と呼ばれるものは未知の局面においては無効ないしは却って有害ですらあった。
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