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2019年3月23日 (土)

「益田市社中_東京公演」を鑑賞 201903

国会図書館に行く。その後、永田町のNagatacho GRiD 6F Atticで催された「益田市社中_東京公演」を鑑賞する。

まずイベントを開催したTABICAというサイトを運営するガイアックスという会社と益田市の提携の調印式が行われた。益田市は「ひとづくり」をテーマに挙げている。その後トークセッションに入った。僕の席は益田市長の後ろ。シェアリングエコノミーと観光というテーマだったのだけど、観光でシェアリングというと民泊などが挙げられるだろうか。全日空の研究員さんとオンパク(温泊)の理事の方が登壇する。

TABICAが提供している商材の内容から察するに益田市で小規模の体験型ツアーの企画をということらしい。ホスト役の人にも楽しんでもらう狙いがあるそうだ。ちなみに、全日空の研究員さんによると益田は魚が美味しい(田吾作という店があるらしい)とのこと。インバウンド、一回目は首都東京を訪問するのだけど、二回目以降は行ったことのない地方をという狙いがあるとのこと。

その後、久城社中と久々茂保存会の代表の方と益田市長が登壇して「益田市の着地型観光の鍵“石見神楽”」がテーマのトークセッションに入る。石見神楽はマシな方だと思うが、後継者難について語られる。益田には二十社中あるとのこと。石見地方全体では二百団体。久城社中は既に体験型ツアーの実績があるとのこと。神楽教室があって最後は焼肉パーティで締めたらしい。

それから神楽の実演に入る。演目は「十羅」「塵輪」「大蛇」の三演目。十羅は益田でないと中々見られない演目なので今回鑑賞できてよかった。「十羅」は途中、後ろの幕が倒れるアクシデントがあったけれど、滞りなく続けられた。櫂をこぐ所作は見られなかった。「塵輪」は生で見るのは40年ぶりくらいだろうか。身体を斜めにしてくるりと一回転する独特の高速旋回の所作は無かった。「大蛇」は四頭だて。白がラスボスかと思ったら、最初に退場した。紫がラスボスだった。
「十羅」、十羅刹女、登場
十羅刹女、登場
十羅刹女と彦羽の神
十羅刹女と彦羽の神
十羅刹女と彦羽の神、立ち合い
十羅刹女と彦羽の神、立ち合い
十羅刹女、勝利
十羅刹女、勝利
「塵輪」、仲哀天皇と高麻呂
「塵輪」、仲哀天皇と高麻呂
塵輪、二頭の鬼
塵輪、二頭の鬼
神と鬼の立ち合い
神と鬼の立ち合い
「大蛇」、須佐之男命、登場
「大蛇」、須佐之男命、登場
オロチのフォーメーション
オロチのフォーメーション
オロチ、児童に接近
オロチ、児童に接近
オロチの首を刈る
オロチの首を刈る
ちなみに益田市長は滋賀県出身で結婚を機に益田に移住されたとのこと。
ステージ・囃子方
Panasonic GX7mk2+12-35mmF2.8で撮影。一眼レフのシャッター音は太鼓の音でかき消されるのだけど、基本的にはミラーレスで無音撮影した方が周囲の迷惑にはならないだろう。反省として、石見神楽は動きが速いので速いシャッタースピードで撮った方が良かった。また、秒2コマで連射していたのだが、高速旋回を捉え切れていなかった。撮影枚数が無駄に増えるのもどうかなと思ったけれど、石見神楽だと秒5コマで連射した方が良さそうだ。
益田市で体験型ツアーというと、乙子狭姫の伝説の所縁の地を訪ねる等はできないのだろうか。佐毘売山神社に行く道は細く、駐車場も2~3台くらいしか停めるスペースがないが。天道山のある赤雁の里交流館では体験型農業を実施している。唐音にいって高島を眺めるのもいいだろう。鎌手大浜も亀島も眺めの良い土地である。益田市には独自の魅力的な伝説があること、そして伝説の舞台を訪ねるという楽しみ方があることを知って欲しいのだ。

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