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2019年3月 1日 (金)

中野七頭舞を視聴する

YouTubeで岩手県の中野七頭舞を視聴する。足を大きく上げるので舞というより踊りなのではないかという気がする。僕が見たのは岩手県の高校の郷土芸能部が舞っているもの。囃子方は笛二名、太鼓二名、鉦一名だった。テンポは速く、石見神楽だと八調子に相当するのではないか。いつの時代からテンポが速くなったのか興味深い。モダナイズされた舞という印象。ちなみに鉦二名にすると響きがよくなる。

従来の伝統芸能がひたすら「見て真似る」という方法論なのに対し、中野七頭舞では「手を何度上げる」といった近代的な練習方法が取り入れられているそうである。

神楽研究者の岩田勝は七頭舞を見て「少女歌劇」と酷評した。確かに舞っているのは女の子たちだった。酷評した理由は定かではないが、テンポの速い舞が石見神楽と重なって、近代化に毒された芸能という風に映ったのかもしれない。

そこでは神楽研究によって権威と化した岩田勝を見ることができる。

◆参考文献

岩田勝「シンポジウム雑感」「民俗芸能研究」18号(民俗芸能学会編集委員会/編, 1993)pp.76-78

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