3巻で終わり――篠原ウミハル「鬼踊れ!!」
篠原ウミハル「鬼踊れ!!」3巻を読む。この巻で物語は終わってしまう。
東京のとある私立高校に教師として赴任した県(あがた)が新規設立の民俗芸能部の顧問に推され、岩手県の郷土芸能である鬼剣舞(おにけんばい)に挑む。唯一の部員(候補)であった紬(つむぎ)の他にも入部希望者が現れて……という内容なのだけど、部員が8人揃って(8人目がサクセスストーリー特有の鬼コーチを兼任する)校内で披露した段階で物語が終わってしまうのが何とも残念だ。「七人の侍」で例えると、仲間集めのシークエンスで物語が終わってしまったようなものだ。
鬼剣舞は実際に高校の総文(郷土芸能部門)で優勝したことがあるそうで、そういう展開にもできたのに。芳文社の週刊漫画timesに連載されていたのだけど、もう少し長い目で見てやれなかったのか。……と思わざるを得ない。
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