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2018年10月20日 (土)

二巻は遠し――カグラ舞う!

<追記>
「カグラ舞う!」第三巻は2021年10月29日発売予定。

<追記>
「カグラ舞う!」第二巻は2021年9月30日発売予定。

<追記>
「カグラ舞う!」の単行本2巻と3巻は2021年夏ごろの発売予定と修正された。描きおろし部分が多いので、作業がずれ込んだのだろう。

ヤングキングアワーズ11月号を買う。佐藤両々「カグラ舞う!」が目当て。「カグラ舞う!」を知ったのはコミックスが発売されてから(コラムニストがFacebookで紹介していたのを偶々目にした)だったので何話か見逃しているのだけど、話はそれほど進んでいなかった。

作中、「塵輪(ジンリン)」という演目が紹介される。これは帯中津彦命(仲哀天皇)が新羅の国の悪鬼・塵輪を退治するという内容なのだけど、出典に当たる八幡宮縁起や八幡愚童訓では仲哀天皇と塵輪は相討ちになる。これは仲哀天皇が熊襲征伐中に流れ矢に当たって崩御したと日本書紀(一書に曰くと異伝としている)に由来するものと思われる。天皇と相討ちとなるキャラなんて他にいない。

読んでいて思ったのは、実際の神楽では、神二人が高速旋回するのが塵輪の見せどころなのだけど、四コマ漫画ではそのダイナミックさが表現できないというジレンマである。コマを統合すれば書けなくはないだろうけど、そうはしていなかった。平川哲弘「ヒマワリ」なら見せ場となっていただろう。

ネタバレになるが、瞳という女子キャラがいて、非常に内気な女の子なのだけど、面を被ると普通にしゃべられるというギャップがこの漫画の面白いところでもあるのだけど、今回の連載を見るに、裏事情があるようだ。なお「イサワ神楽団」が「イワサ神楽団」と誤植になっていた。

連載一回当たり8ページで、コミックスには一巻あたり18話掲載されるのだけど、月刊誌なので一年半待たないと次の巻が出ないという気長さだ。

<追記>
2020年12月号で最終回とのことである。ゆったりとしたペースで物語は進んできたのだけど、ここにきて急展開と言えなくもない。どうやら「カグラ舞う!」は2巻構成で終わるようだ。

<追記>
「カグラ舞う!」の連載は2020年12月号で終わったけれど、単行本2巻と3巻が2021年春に刊行予定とのこと。3巻は描きおろし分がたっぷりらしい。

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