相模原市・亀ヶ池八幡宮の番田神代神楽 2018.9
17日に相模原市の亀ヶ池八幡宮で催された番田神代神楽を見学に行く。お神楽は午後3時からで、それまでは小学生の奉納剣道と何という名か分からないが、小学生の踊り(なぜか、おかめとひょっとこの仮面を付けている)と獅子舞があった。小学生の剣道はあっさり勝負がついて中々楽しかった。
神楽はまず三番叟と大黒様とおかめ/ひょっとこの両面舞で始まり(三番叟を“さんばそう”と読むのは知らなかった)、次に天の返し矢。高天原から遣わされた天若日子が大国主命に国譲りを迫るも下照姫に一目ぼれしてしまって、様子を見にきた雉を弓矢で射て、自身も射返されて死んでしまうという筋。悲劇的内容で神楽を終わりにするのでなく、次にタリ(どういう漢字をあてがうのか分からないが)というモドキがおかめと道で鉢合わせして、互いに譲らず滑稽な所作を繰り返すという明るい内容で締めた。関東の里神楽なので基本、黙劇なのだけど、マイクで解説しながらの上演となった。見たところ、おかめとモドキ役の人の所作がビシッと決まっていた。
塩で清める三番叟
福を撒く大黒様
大黒様とひょっとこと三番叟
大黒様とおかめと三番叟
大国主命
下照姫と天若日子
返し矢が当たった天若日子
おかめとモドキ
おかめとモドキ
小学生の踊り
獅子舞
奉納剣道・つばぜり合い
昨年からの懸案事項だったので見られてよかった。昼頃入って夕方5時過ぎまで居る。立ちっぱなしだったので、足が痛くなった。
オリンパスE-520++40-150mmF3.5-4.5で撮影。日中ならフォーサーズでも十分いけます。
<追記>
関東の里神楽は石見神楽や芸北神楽と比較してバトルの要素が薄い。石見神楽や芸北神楽では神楽=バトルと固定観念があるように見受けられるが(客受けという理由があるにしても)、関東の里神楽ではそういう要素は薄そうなので、比較して見る分には参考になる。
しかし、たった三演目だけなのが残念でならない。中国地方なら奉納神楽は夜を徹して行われる。関東ではそういう事例はないのかもしれない。
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