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2018年5月19日 (土)

篳篥は何と読む? 中本真人「宮廷の御神楽―王朝びとの芸能―」

中本真人「宮廷の御神楽―王朝びとの芸能―」(新典社)を読み終える。宮廷で催される御神楽(みかぐら)についての入門書。

当然のことながら、御神楽に関しては全く知識が無い。一部の地域の里神楽だけである。本田安次「日本の伝統芸能 神楽Ⅰ」に書かれていたが、折口信夫、西角井正慶、本田安次の三名があるとき特別に御神楽の拝観を許されたとのことである。錚々たるメンバーである。

御神楽の記録が残っているのは平安時代からであって、それ以前の御神楽についてはよく分かっていないらしい。古の時代には天鈿女命の子孫だとされる猿女君たちが神楽に奉仕していたものと思われる。その後、時代が移り変わり、御神楽の担い手は男性となったのである。

篳篥という笛の一種があるが、「ひちりき」と読むのは知らなかった。

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