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2018年4月27日 (金)

もう一度読めば少しは分かるか

柳田国男「伝説」(岩波新書)を読み終える。柳田国男の著作は記述は平易なものの、何が言いたいのか自分にはピンと来ない。戦前の文章ということもあって、リテラシーが足らないのかもしれない。

伝説を調べると、広範に分布しており、どれが元で他は伝播したものだとは言い難い。その伝説を信じて守っている家系もあるのだが、それにしてもたった一つしかないはずの話が広く伝播してしまうことはどういうことだろうか……といったような内容だろうか。島嶼の伝説なども引き合いに出して――島だと容易には伝播しないから――論考している。伝説の場合、岩や寺社の由緒として実際にあったこととして人が記憶しているのもあり、歴史とも接近する。

 

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