日本標準「鳥取の伝説」と「富山の伝説」を読む
国際子ども図書館に行く。本を読んでいたが喉が渇いたので途中で退席して喫茶店に行く。複写は著作権の関係で半分しかコピーできないとのこと。それはいいのだが、日本標準の伝説シリーズの場合、話者が文末に記載されているが、その人の文章ということで著作権が生じるのだろうか。
日本標準の「鳥取の伝説」を読む。伯耆・因幡は出雲に近いこともあって、大国主命にまつわる伝説が多い。「ささふくさん」(日野郡溝口町)「鬼林山(きりんざん)の化け物退治」(日野郡日南町)という孝霊天皇の鬼退治の話が収録されている。また、後醍醐天皇が隠岐に流されたときにまつわる話も収録されている。また、白米城や名馬池月にまつわる伝説も収録されている。最後に湖山池の長者の伝説が収録されている。
日本標準「富山の伝説」を読む。白米城の伝説はやはりあった。武将だと、佐々成政にまつわる伝説が残されている。「姉倉姫」(上新川郡大沢野町)という伝説では、伊須流伎比古(いするぎひこ)命という男神を巡って、姉倉姫と能登姫が対立する。伊須流伎比古命は能登姫に心を移してしまうが、姉倉姫はやがて伊須流伎比古命と戦いを起こしてしまう。戦いを止めに出雲の大国主命がやってきて、ようやく姉倉姫は従ったという内容。越(こし)の国の時代の神話かもしれない。「走影(しらかげ)の池」(婦負郡婦中町・富山市)では塩土老翁命(しおつちのおじのみこと)の子孫である偵治古(さだじこ)・六治古(ろくじこ)という人の伝説が語られる。塩土老翁命は五竜王でも登場するが、海幸・山幸に登場する神様らしい。他に岩見重太郎の伝説があった。
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