「さなとりょう」―時代小説でミステリ仕立ての女バディもの
谷治宇「さなとりょう」を読み終える。
実はこれ、知り合いが書いた本なので宣伝である。坂本龍馬暗殺の謎を巡り、龍馬の妻であった楢崎りょうと龍馬の許嫁であった千葉佐奈がコンビを組む、時代小説だけどミステリー要素のある女バディものという趣向。
時代は明治六年、上京してきたりょうが佐奈のいる千葉道場を訪ねて来て……という出だし。「竜馬がゆく」や新撰組等、幕末ものの作品を読んだことがある人なら余裕で作品世界に入れるだろう。そうでない人でも大丈夫。史実に即して謎が組み立ててあるのだ。
読後感として、100ページくらいから本題に入って読書のペースが上がり、そのまま一気に読んでしまった。
坂本龍馬その人を描いたのでは二番煎じ、三番煎じになってしまうところを、佐奈とりょうの二人にフォーカスを当てることで巧く独自性を主張している。
<追記>
神保町に行く。三省堂書店では時代小説新刊のコーナーで谷治宇「さなとりょう」が1位、「とんでもない新人がでました!」とPOPが打たれていた。
このブログ、月700セッション、1000PVくらいのアクセス数なのだけど、ほとんどが検索から流入してくる人で必ずしもトップページから入る訳ではないし、どれくらい効果があるのか分からない。アクセス解析を調べてみたところ先月のトップページの入口回数48回。RSSリーダーで購読している人はどれくらいいるだろう。
試みに、お薦めの本リストをサイト左上の一等地に持ってきてみた。パソコンで閲覧している人は全体の半数なので期待できるのは500PVくらいか。よろしくお願いします。
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