婦人病の神様――粟島明神
◆帯下の病
粟島明神は住吉大神の后であったが、帯下(こしけ)の病によって住吉大神に疎まれ粟島に流された。そこで粟島明神は一般婦人の帯下の病はなおしてやらねばならぬという御心願だった。このことを伝え聞いた婦人病患者は我も我もと参詣してそのご利益に預かったので婦人守護の神として繁盛する様になった。
粟島神社
これは島根県だけの伝説ではないが、木村晩翠「随筆 石見物語」に収録されているので取り上げてみた。
帯下の病とは広辞苑によると、「女性生殖器から出る白色または帯黄白色の病的液状分泌物」とある。男の自分には分かったような分からないような内容ではある。
「随筆 石見物語」によると浜田市の粟島公園にある粟島神社の祭神は粟島明神の他に少彦名命と薬師如来を併せ祀っているとのこと。粟島公園からは浜田マリン大橋がよく見える。
粟島公園には列女松田察の墓とお初の碑がある。また隣り合う大歳神社は式内論社の一つとのこと。
松田察の墓
大歳神社
大歳神社の境内には島村抱月の手になる序文が掲示されている。
◆余談
粟島公園には小学生のとき遠足で行ったことを憶えている。
◆参考文献
・「随筆 石見物語(復刻版)」(木村晩翠, 白想社, 1993)
記事を転載 →「広小路」
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