山陰の風景とデジカメ談義――島根の風景に適したデジカメとは
<2021.07追記>
これまで1/2.3型、1/1.7型、1型、4/3、APS-Cと使ってきたが、山陰の風景を撮るのに適したデジカメは具体的に指摘するとパナソニックLX100だろう。4/3センサーを搭載のコンデジである。1型センサーは4/3に比べて若干ノイジーである。センサー面積は大きい方が望ましいが、LX100は明るいズームレンズを搭載して若干の不利をカバーしている。LX100はマルチアスペクトであるのが特徴。4:3でも3:2でも画角を変えずに撮れる。
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山陰の風景を撮る上で気になるのは、やはり天候である。曇りの日が多く、冬に雲が厚く垂れこめると昼間でも薄暗かったりする。そこで暗い場面に強い良いカメラが欲しいとなった。具体的には開放F値がF2.0~2.8と明るいレンズを積んだモデルである。
今使っているのはパナソニックG3とペンタックスK-01。どちらも2012年頃リリースされた既に古いモデルだが、これに定番のF2.8通しズームを付けて、山陰の夏を撮ってみた。
パナソニックG3はマイクロフォーサーズというテレセントリック性にこだわった規格で、絞り開放からシャープに撮れ、写真の四隅まできっちり解像する美点がある。ペンタックスK-01はAPS-Cというデジタル一眼ではデファクトスタンダードのセンサーサイズで高感度に強いのが特徴。APS-Cの方がフォーサーズより一回り大きく画質的には有利だけど、実際にはレンズの質も重要で、極端な差がある訳ではない。
Micro Four Thirdsの高画質
アスペクト比はマイクロフォーサーズが4:3、APS-Cが3:2で、構図のとり方の違いとなって写真の印象が変わるかもしれない。
G3、K-01ともミラーレス一眼である。いずれもコントラストAFで、センサー像面でピント合わせするためピントの精度が高いメリットがある。風景撮影ならミラーレス、コントラストAFで十分だろう。
K-01は一眼レフからペンタプリズムとミラーボックスを取り払っただけの構造に近く、一眼レフの位相差AF用に最適化されたレンズをコントラストAFで動かすためレンズの前後動が大きく合焦が遅いが、画質には定評があり、風景モードでもヴィヴィッドかと思うほど鮮やかである。
パナソニックのコントラストAFは高速で定評がある。最近のモデルでは空間認識技術DFDが投入され、更なる高速化を図っている。
K-01は特殊な成り立ちのデジカメで直接の後継モデルはないが、パナソニックG3にはG8という後継モデルがある。他、GXシリーズなどもラインナップされている(自分は他にGX1を使っている)。
サブカメラとしてはキヤノンPowershot G16を選んだ。コンデジで主流の1/2.3型センサーより一回り大きな1200万画素1/1.7型センサーを積んだモデルで、35mm判換算28-140mmF1.8-2.8と明るいズームレンズを搭載している。
山陰の風景を撮る分には明るい(具体的には開放F値の小さい)レンズを積んだモデルが有利である。G16は高級コンデジというジャンルに属すが、現行モデルではより大きな1インチセンサーを積んだカメラが主流になっており、ソニーRX100、キヤノンG7X、パナソニックLX9などがラインナップされている。
追加でパナソニックの交換レンズ35-100mmF2.8を購入。これは35㎜判換算70-200mmF2.8に相当するレンズだが、360gと軽いのが特徴。これで夜神楽が撮れないかと思っている。
<追記>
<追記>
パナソニックGX7mk2+12-35mmF2.8で撮った写真。12-35mmF2.8と35-100mmF2.8はホールでの撮影に向いています。また、ミラーレス自身、無音撮影ができて神楽の撮影には静かでいいんじゃないかと思います。
<追記>
パナソニックGX7mk2はGX1のデータ書き込みに時間がかかるようになったので代替えとして購入した。12-32㎜と25㎜F1.7のレンズキットを購入した。25㎜は狭く感じてあまり使っていないが、25㎜(換算50㎜)自体は体験しておきたい画角であった。
GX7mk2は35-100㎜F2.8との組み合わせで関東の里神楽の撮影で活躍した。望遠端でもF2.8と明るいので夜神楽ではISO3200まで上がってしまうが一応ちゃんと写っている。
オリンパスE-520が故障したので代替えの一眼レフを考えていた。一度はペンタプリズムの機種を体験しておきたかったのと、K-xでの経験からセンサーのごみ取り装置は超音波式でないと駄目だという結論に至った。ペンタックスで条件を満たすのはKPだった。で、KPを買ったのだが、コロナ禍で出番がないのが現状だ。
KPと同時期にシグマdp1 Quattroを買った。これは三層センサーを体験したくて。実際に買ってみると、高解像度ではあるけれど、ベイヤー機とあまり変わらないんじゃないかという感想だった。高感度が弱い、データの書き込みが遅い、バッテリーの消耗が早い、AFが遅いけれど、それ以外は特にこれといって癖のない操作性だった。日中の風景撮影なら問題ない。dp1 Quattroもコロナ禍であまり出番がない。換算28㎜の単焦点なので、いざというときにズームできないのだが、写真の8~9割は28㎜で撮っているので、さほど不自由には感じていない。
シグマsd Quattroを買う途もあったのだけど、意外と重く、また、Lマウントのシグマ機が発表されているのに将来性の無いマウントを増やしてもなと思い見切った。
ペンタックスKPもシグマdp1 QuattroもAPS-Cのセンサーで徐々にセンサーのサイズアップを図っていることになる。
フルサイズについてはペンタックスKPとシグマdp1 Quattroを使い倒してからになる。KPはいずれ神楽撮影で枚数を稼げるけれど、dp1は風景撮影くらいしか使えないので、一万枚撮れたら上出来といったところである。
動画に関しては、所持するパソコンのスペックが低いので(2014年購入で当時からロースペック機)、FHDが限界だろう。4Kの再生環境もないし。
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