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2015年6月14日 (日)

島の星山と隕石

◆島の星山

 江津市の島の星山(高角山)の中腹に冷昌寺という寺院があり、そこに隕石大明神として貞観十六年(874年)に落下してきたという隕石を祀っている。島の星山の地名の由来ともなっている。

江津市波子町大崎鼻灯台から見た高角山(島の星山)
石見相聞歌の世界・解説図
高角山(島の星山)。大崎鼻灯台より撮影。

「日本伝説大系 第11巻 山陰(鳥取・島根)」(みずうみ書房)で「星高山」として収録されている(257-259P)。参考文献として示されており、石見八重葎にも記述があるようだ。

冷昌寺入口から見た島の星山・雲で山頂が見えず
冷昌寺登山口
この日は山頂が見えず。
楽寿観音
楽寿観音が目印。
島の星山と隕石・案内図
隕石落下跡池
隕石落下跡池
隕石落下跡池
隕石落下の池
島根県江津市の冷昌寺
冷昌寺・ご由緒
冷昌寺
隕石大明神
隕石大明神
隕石大明神

「読み下し 日本三代実録(復刻版)上巻 清和天皇」(戎光祥出版)で確認したところ、貞観十六年に隕石が落下したという報告は無かった。残念。

隕石と伝えられる石
隕石と伝えられる石
i隕石と伝えられる石。

 隕石は胃袋の様にも見える。記憶では心臓の様と思っていたのだけど、ちょうど袋の様なかたちをしていたので、記憶違いしたのだろう。

◆余談

 日本三代実録は異体字が多いので、読み下し版を購入した。

◆参考文献

・「日本伝説大系 第11巻 山陰(鳥取・島根)」(野村純一他, みずうみ書房, 1984)pp.257-259
・「読み下し 日本三代実録(復刻版)上巻 清和天皇」(武田祐吉, 佐藤謙三/訳, 戎光祥出版, 2009)

記事を転載 →「広小路」(※一部改変あり)

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