三谷神社と西谷墳墓群
出雲弥生の森博物館から数百メートル離れたところに三谷神社がある。こちらも四隅突出型墳丘墓とのことで驚く。
災害で昭和30年代に遷座。「格好の丘がある」という理由だったのが後に四隅突出型墳丘墓と判明したとのこと。
三谷神社、西谷九号墳とある。祭神は建磐龍命。
ところが、思いもよらぬことに、昭和三十六年未曽有の豪雨があり、山崩れがし、境内地が埋まり、社殿が倒壊するという事態が生じました。そこでたまたまここに格好の丘があるからというので、翌三十七年、この地に奉遷したのですが、このことは結果からするとたいへんよいことでした。
お参りするまでは、「ここは塚だ」という記憶が残っていて、神社が建っているのかと思っていたが、そうではなく、昭和の時代に遷座したことが分かった。
ところで、現在当神社が鎮座するこの丘は、昭和三十七年の遷座当時には、誰もがごく普通の丘だと思っていました。だからこそここへ奉遷したのです。ところが、その後考古学が発達してくると、これが只の丘ではなく、実は四隅突出型墳丘といわれる、弥生時代の首長墓の跡であり、しかもその中で、一番大きいものだということがわかってきたのです。
四隅突出型墳丘墓は山陰の他、北陸や広島の三次盆地などにも分布している。
「文責 石塚尊俊」とある。
三谷神社は出雲弥生の森博物館前の道を道なり(北東:手前側)に進んでいくとある。
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