ロックと石見神楽の融合――福岡ユタカ「reminiscence」
映画「天然コケッコー」でJR浜田駅前の仕掛け時計(どんちっち時計)がちらりと映る。そよちゃんが見たがるのだけど、大沢君はこれから毎日通うんだからいつでも見られるとそっけない。
福岡ユタカ「reminiscence」というCDアルバムを購入。PINKという有名なバンドがあってその主要メンバーだったとのこと。浜田市出身の方なのだけど、知らなかった。テレビ朝日系「ニュースステーション」のテーマ曲やCM曲で知らずに接していたことになる。
過去のアルバムから選曲されたものに新曲を加えたアルバム。
「石見神楽 Sound Chronicle」からは、
・Neo Kurotuka
・Orochi Trilogy~Golden days of Childfood
・Orochi Trilogy~Susanou
・Orochi Trilogy~Finale
の4曲が選ばれている。
Kurotukaは「黒塚」。九尾の狐を題材とした演目で謡曲が元。
Orochiはヤマタノオロチ神話を題材にした演目「大蛇(オロチ)」からだろう。
石見神楽は明治期に舞い手が神職から庶民に替わり、六調子から八調子へと舞いのテンポが速くなったのが特徴。このアルバムではロックと神楽の融合が聴ける。ロック&ロールが誕生して約六十年。神楽社中の人たちが普段はロックに親しんでいても全然おかしくない。節回しは神楽歌や口上のそれで、西洋音楽に基づいた楽曲とは異なる。
<追記>
これは間違いだった。浜田市観光協会に問い合わせたところ、どんちっち時計の曲の囃子部分は浜田市で録音し、冒頭と最後の部分はどんちっち時計を制作した会社が録音したものだそうだ。同じ大蛇を元にしているのだから、似ているのは確かなのだけど。
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